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第93回日本寄生虫学会大会

ご挨拶

 第93回日本寄生虫学会大会は2023年3月に東京・御茶ノ水の順天堂大学の本郷キャンパスで開催されます。過去3年間はコロナ禍のために誌上開催、またその後も制限された状況下での開催となりました。2023年5月にコロナに対する制限が撤廃されたことを受けて、今大会は完全対面開催とし、懇親会での制限も予定されていません。
 大会テーマは「Eco parasitology」にしました。エコからはエコロジーやエコノミーなど様々な概念が想起されます。本大会でのテーマに明瞭な意図はなく、皆さんがそれぞれで答を探していただければと思っています。本学会には寄生を共通項とした非常にdiverseな研究者や学生が集っており、すでに素晴らしいecosystemが熟成されています。そのような点では原点回帰と言えるかも知れません。
 御茶ノ水は東京駅から中央線で5分という好立地にある学生街です。順天堂の南側はお堀、北側には大きな自然公園があり、都心にしては緑豊かなところです。3月はじめの東京は梅の見所にはやや遅く、桜の開花には少し早いものの、西高東低の気圧配置が緩み始め、冷たく透きとおった快晴の毎日から少しずつ春の匂いが、あたりに立ちこめ始める大変素晴らしい時期です。学会でのホットなディスカッションで脳が疲れたら、都心の緑陰を満喫し、また御茶ノ水のカフェや神保町の古書巡りなどいかがでしょうか。
 皆さんがサイエンス、そしてディスカッションが楽しめるよう順天堂大学医学部の熱帯医学・寄生虫病学講座のスタッフ、学生一同、力の限りを尽くします。多数のご参加をお待ちしております。

大会長

第93回日本寄生虫学会大会 大会長 美田 敏宏
(順天堂大学医学部 教授)